もともと名古屋の結婚式に出席する前も名古屋の結婚式は派手で豪華だというイメージもありましたし、なんとなく耳にした事もありましたが、実際に結婚式に出席してみて結婚式自体もそうですが、一昔前に頂いた、びっくり嬉しかった引き出物です。
名古屋出身でも名古屋在中でもなかったので、独特の風習や一風変わった風習というものも知らずに出席して、大変でした。 その時以来、名古屋での結婚式に出席する事もないので、カタログギフトが主流となった今もそんな引き出物があるのか、その当時の引き出物としても、その地域では当たり前なのかも良く分りません。 ある意味忘れられない強烈な思い出と共に今も大切に愛用している引き出物の一つです。
私は県外でしたので、遠方から結婚式に出席する事になったのですが、友人の新婦には交通費、宿泊代も出すので是非１泊して欲しいと言われていたのですが、 丁度昼頃の披露宴だったのと、仕事の都合でどうしても翌日に休暇をとる事が出来ずに、残念ながら１泊する事も出来ずに日帰りでの出席となりました。
なぜあの時、無理にでも１泊しておけば良かったなと今思うと笑える体験です。 当時は笑いどころか冷や汗ものでしたが・・・。
披露宴もそろそろ終盤に差し掛かり、電車の時間もあるので友人に声だけ掛けて早めに会場を後にしようと思っていた矢先の事です。 え！！！！？という位の引き出物が会場スタッフにより各テーブルに用意され始めたのです。 あまりの大きさと驚きで私の頭はしばらく思考力を無くし停止状態となりました。
なんとそれは、きちんと持ち運びし易い様に紐で左右の端が２箇所縛られ、丁寧に持ち手の付いた羽毛布団のセットだったのです。 遠方から来ているのになんて事もすっかり忘れてしまう位の大きな引き出物の数々なのです。 今から電車に乗り帰路に着こうかという時でした。 さすがにこの荷物を持って帰るなんて事も出来ないし等と、どうしようか悩んでいる間に結局そのまま駅へと着いてしまいました。
この荷物を持ったままでは、電車移動は辛いですし、羽毛布団の他にも引き出物もありましたので、ようやく送ればいいという事に気が付き、宅配業者にお願いして自宅に送る事にしました。 ですが当時は、そのまま普通に羽毛布団を持って電車で帰る強者もいたそうです。が、私はどう考えても無理でした。 この引き出物が強烈過ぎて帰りの電車の中の記憶も、他の引き出物に何が入っていたのかすっかり記憶を無くしてしまいました。(笑)
凄く驚きましたが、羽毛布団セットは、今でも来客の際に使う布団として大切に使っている嬉しかった引き出物です。 その布団を見るたびに、その当時の自分自身の心境を思い出し笑ってしまいます。 これまでで一番大きな引き出物です。これからもこれ以上大きな引き出物を貰う事は無いと思います。
今だったら、大きい、重い、二重苦の嫌煙される引き出物の1つに入ってしまうのでしょうが、個人的には今貰っても持ち帰る事だけ別に考えれば、嬉しい引き出物です。